株主の皆様へ

株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。
当社65期の取り組みと、66期の経営方針についてご報告いたします。

65期におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大も落ち着き、人流の戻りが見られました。観光や外食、アパレル業界では景気の回復が進みましたが、家具・インテリア業界は引き続き、厳しい経営環境となりました。
また、円安やインフレの常態化から生活者の購買意欲も鈍り、小売業態には困難な状況が続いています。

そのような環境の中で、当社の商品戦略としては、好評な家具シリーズのカテゴリ・サイズ展開の拡充を図りました。また、ペット対応のラグマットで、手洗いや滑り止め、防ダニなどの機能も備えたSIRON(シロン)シリーズを開発いたしました。カーテンの新作としては、ナチュラルな風合いの生地を2 色合わせたLFON TWIN(ルフォン ツイン)シリーズを発売し、ご好評をいただきました。

65期の全社施策は、DX戦略3年目の集大成として、デジタルマーケティング施策のさらなる推進を目指しました。具体策としてはOMOの取り組みを促進し、店舗への来店誘導施策により、多くのお客さまが実際の商品に触れる機会を増やしました。さらに、法人セクションを増員し、販売エリアの拡大と店舗との連携強化を行い、提携販売・法人価格販売サービスの拡大に努めました。

出店戦略に関しましては、新規出店のくずは・横浜・長崎の3店舗に加え、町田を移転リニューアルいたしました。また、売上上位店舗の札幌・梅田店に、業態転換を行った越谷店を加えた3店舗のフルリニューアルを実施し、売上拡大を図りました。

しかしながら、売上および粗利額の落ち込みを補填できず、65期売上高12,085百万円(前年同期比0.9%減)、経常利益は48百万円(前年同期比90.7%減)という結果となりました。

そのような結果を踏まえ、66期につきましては、大きな施策として以下の3つを掲げてまいります。
① unicoらしさの強化と、社内外へのブランドの浸透
② 生産性の高い、効率的な組織への成長
③ 店舗・ECに続く、新たな販売チャネルの確立

コロナ禍3年に渡る売上の停滞を打破すべく、上記3つの施策の遂行に加え、最重要施策として、商品開発方法の改善や組織の抜本的な見直しを推進してまいります。

66期も不透明な経営環境が続くと予想されますが、株主の皆さまにはこれからも引き続き、ご支援賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2024年4月
代表取締役社長

三澤太